「群像」9月号にインタビュー・追悼文と「未闘病記」書評

群像 2014年 09月号 [雑誌]本日8月7日発売の「群像」2014年9月号に、『未闘病記』著者インタビュー、岩橋邦枝さん追悼エッセイと清水良典さんの『未闘病記』書評が掲載されています。
群像のもくじ:http://gunzo.kodansha.co.jp/27915/36753.html
〈インタビュー 2014.6.26〉「未闘病記」――難病と知らずに書いてきた 笙野頼子(聞き手・千石英世)
〈随筆〉追悼・岩橋邦枝 棘を秘めた真紅の薔薇 笙野頼子
『未闘病記』書評「文学、あるいは笙野頼子という病」清水良典
こちらの書評はネットで公開されています。

馬場秀和さんの感想ツイート。

kazuo matsuokaの感想ツイート。


個人的にはインタビューでここが印象的でした。

とはいえこのたびのものはあまりにもおとなしくて、刈り込んで、刈り込んで、というのも同じ病気の方が、同じ症状じゃないけれども、お手にとってくださるかと思うので、できるだけ「わがまま」をしないように、「暴走」しないようにして仕上げました。つまり普段の読者は、もしかしたら物足りないかもしれません。続編では思いきりやりますので。

「群像」2014年9月号p208上段
新規読者を意識して『未闘病記』の文体は意図的におとなしめに書かれていたのですね。
私はてっきり、今の心境はそういう文体なのかと勘違いしていました。いやあ思い切り書かれる続編が楽しみです。

そして、周辺に迷惑をかけるといけないからいっておくけれども、本当にお医者さんのキャラクターがみんなあのままだと思わないで。またもし医学的に間違ったところがあるとしたら全部私が悪くて、私の責任なので。それから、同病の方にも、不謹慎なところがあったら、ごめんなさいと言っておきたいです。

「群像」2014年9月号p209上段
著者の闘病生活を描いた『未闘病記』はあくまで私小説。
主人公や登場する医師は小説のキャラクターとして面白く描いていると。
内容に夢中になってフィクションだとうっかり忘れないように気をつけないと(汗。

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