投稿

2012の投稿を表示しています

2012年を振り返る

大晦日ですね。なんかあれやこれやと笙野さんの情報を載せている内にあっという間に12月です。 そんな一年を振り返って情報を整理してみたいと思います。 春に猫キャンパス荒神 「すばる」3月号(2月6日刊)と「すばる」4月号(3月6日刊)に「猫キャンパス荒神」が掲載されました。 「神変理層夢経」シリーズ序章「猫トイレット荒神」、第一章「猫ダンジョン荒神」の続編、第二章となる三作目です。 あわせて 「猫キャンパス荒神」みなさんの感想リンク 、ご覧になってみて下さい。 10月に新刊と新作 9月末・10月頭に神変理層夢経シリーズ二作目の『猫ダンジョン荒神』が書籍化。 その後書きで触れていた短編「ひょうすべの嫁」が掲載された「文藝」2012年冬季号が10月7日に発売。 特集は芥川賞を受賞された鹿島田真希さんで、笙野さんとの三冠対談も収録されていました。 増殖商店街が電子書籍化 今年はなんといっても、Kindle日本発売解禁が印象的でしたね。 5月に講談社「復☆電書」電子書籍復刊プロジェクトが、電子化してほしい絶版本リクエストを募集されていました。 応募&宣伝したところ『増殖商店街』がみごと復刊、10月26日に配信開始。 一週間後の11月2日には『猫ダンジョン荒神』も配信されたのです。 『増殖商店街』は復刊されるにあたり、専用の紹介ページに 著者コメント が掲載されています。 当時の思い出や読む人へのメッセージなどインタビュー風コメントが読み応えたっぷりです。 電子版書き下ろしの後書きもついて500円。お買い得です。 私はこの時電子書籍端末kindleを予約していたのですが、配信されたのはiOSとAndroidのみ対応。 清水の舞台から飛び降りる気持ちでiPad miniを買いました。こっちにして良かった。WebもSNSもごろ寝でよめて超べんりっす。 今はkindleやkobo、すべての電子書籍端末に対応してますので、ぜひ読んでみてください。 『増殖商店街』  Kindle / kobo / iOS,Android 『猫ダンジョン荒神』  Kindle / kobo / iOS,Android そして来年の予定 i)「文藝」2013年春季号に笙野頼子「ひょうすべの菓子」が掲載 https://twitter.com/Kawade_bungei/statuses/2841204304

Re: 探偵GODです

イメージ
10月末に【復☆電書】で『増殖商店街』が電子書籍化されたもののAmazonと楽天koboで配信されませんでした。 しかしついに12月3日からAmazon Kindleストアで『 増殖商店街 [Kindle版] 』が販売開始されました。冒頭部分の試し読み付きです。 楽天Kobo では『 猫ダンジョン荒神 』も配信開始! 【追記】12/17よりAmazonでKindle版『 猫ダンジョン荒神 』配信はじまりました。 これで電子書籍端末kindleやkoboをお持ちの方も、すべからく笙野電子書籍を読めますね。すばらしい。 馬場秀和ブログでは、Kindle Paperwhiteで読まれた感想をアップされています。 『増殖商店街(電子書籍版)』(笙野頼子) 『小説神変理層夢経 猫未来託宣本 猫ダンジョン荒神(電子書籍版)』(笙野頼子)

岡和田晃・巽孝之・安藤礼二『猫ダンジョン荒神』書評

【追記】安藤礼二さんの『猫ダンジョン荒神』の書評「生者と死者の魂が語る「私」小説」が11月11日の日本経済新聞に掲載されています。 http://www.nikkei.com/article/DGXDZO48286670Q2A111C1MZB001/ 岡和田晃さんの『猫ダンジョン荒神』書評が時事通信で配信されるそうです。 11月10日~14日くらいに地方紙に掲載予定。 お知らせです。時事通信に笙野頼子『猫ダンジョン荒神』の書評を書きました。週末~来週くらいにでも、全国の地方紙の書評欄に掲載されます。意外とすんなり入り込める本でもあり、批評性豊かな読み込み甲斐ある良書です。笙野頼子さん、1年半ぶりの新刊。 amazon.co.jp/dp/4062178966 — Akira OKAWADAさん (@orionaveugle) 11月 7, 2012 どうも掲載紙によって曜日が違うらしく、私の地域だと週末なのですが、千葉日報は月・火曜日だとか。 http://www.library.yokoshibahikari.chiba.jp/list/chiba/shinbun_cn1211.html 千葉県の横芝光町立図書館は新聞書評の記録を公式サイトにアップされていて(GJ!)、 それによると巽孝之さんの『猫ダンジョン荒神』書評が、11月6日に千葉日報に掲載されています。 こちらは共同通信で、他の地方紙も11月3日~7日あたりに掲載してるはずです。 【追記】河北新報11月11日、十勝毎日新聞12月1日、上毛新聞12月2日に掲載されたそうです。 ハヤカワSFコンテスト・イベントに、お世話になっている編集者が来てくださり、以前書いた『猫ダンジョン荒神』評の掲載紙をいただきました。「河北新報」11月11日、「十勝毎日新聞」12月1日、「上毛新聞」12月2日など。お手元にバックナンバーがある方は、ご笑覧いただけたら幸いです。 — Akira OKAWADAさん (@orionaveugle) 1月 20, 2013 図書館で閲覧される場合は、二つの書評をセットで読まれるのをお勧めいたします。 本書はもちろん小説神変シリーズ全体を理解する助けとなる事まちがいなし。

『猫ダンジョン荒神』電子書籍版11/2配信

イメージ
『猫ダンジョン荒神』が電子書籍化されました。 11月2日から配信。 講談社電書infoの紹介ページ から各店の『猫ダンジョン荒神』ページに行けます。 お好きなお店でダウンロードしちゃってください。 honto電子書籍ストア と 紀伊國屋書店 をみると書き下ろしはないようす。 本と同じみたいなので、好きな方を選べますね。 そして『水晶内制度』評が今月二つでますよ。 ひとつは岡和田晃さんの「『想像力』の脱政治化に抗して」。 季刊メタポゾン7号 掲載のエッセイです。 NHKのドキュメンタリー『空白の120ヘクタール』から始まって、笙野頼子『水晶内制度』、佐藤哲也『妻の帝国』を軸に、今を問いなおす。 『水晶内制度』で描かれた神話の書き換え・原発・ロリコン萌えビジネスが同じ構造をもっているという指摘。 まさにそのとおり、膝ポン。そのややこしい構造自体が作品のテーマなんですね。 もうひとつは、佐藤亜紀さんの『 小説のストラテジー 』が文庫化されます。 電子書籍版も同時配信。→ honto ・ 紀伊國屋書店 こちらは小説書き方講義の書籍化で、『水晶内制度』は作例三として取り上げられています。 2006年刊の文庫化ですが今読んでも参考になるはず。 小説のストラテジーのもくじ あと脈絡ないけど、本が好き!で、 『居場所もなかった』の書評 みつけた。メモ。

『増殖商店街』電子書籍化と『猫ダンジョン荒神』11/9配信予定

イメージ
今年の5月から始まった講談社の電子書籍復刊プロジェクト「復☆電書」がついに配信開始。 第一回配信作品として、電子書籍版の『増殖商店街』が配信されました。 http://sp.kodansha.co.jp/fukuden/top/contents/2078993.html 紹介ページでは笙野頼子さんのコメントが掲載されています。 そして配信しているストア18社(楽天除く)のリンクからお好きなお店で購入できます。 とりあえずhontoへリンク→ 『増殖商店街』(復☆電書) あと紀伊國屋書店BookWebにも→ 『増殖商店街』(復☆電書) さらに先月末発売の『猫ダンジョン荒神』が11月9日(木)に配信予定だそうです。 笙野頼子さんの『増殖商店街』、電子書籍でリクエスト復刊です!今日から配信開始されています。 p.tl/tPze   新刊の『猫ダンジョン荒神』は11月9日、配信開始予定です。お楽しみに。 — 講談社 文芸図書第一出版部さん (@kodansha_bun1) 10月 26, 2012 電子版『増殖商店街』に話を戻しますと、表題作と「こんな仕事はこれで終りにする」「生きているのかでででのでんでん虫よ」「虎の襖を、ってはならなに」「柘榴の底」を収録。 ��ちなみに 馬場秀和ブログの『増殖商店街』感想 で、収録作がひとつひとつ解説されています。) さらに書き下ろし『あとがき小説「ようこそ」』もあります。 これで500円の文庫価格、買うしかない。 しかし配信先はkindle未対応、kindleを予約した私は読めないかも。しょぼん。 それはさておき、 「復☆電書」 では今日から復刊のリクエストを受付開始。 10月26日(金)~11月9日(金)と短いので、みなさんどしどしリクエストしましょう! 講談社の笙野小説一覧はこちら。 http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_tyosha.jsp?ty=4951&x=B

「文藝」2012年冬号に対談&短編小説

イメージ
「文藝」2012年冬季号 の特集は鹿島田真希。 「【芥川賞受賞記念対談】鹿島田真希×笙野頼子 三冠対談――幸福も理不尽にやってくる」 に笙野頼子さんとの対談が収録されております。 そして小説「ひょうすべの嫁」も掲載。10pほどの短編です。 http://www.kawade.co.jp/np/bungei.html 『猫ダンジョン荒神』のあとがき小説p218の 「ついつい同時進行で「ひょうすべの嫁」という変なお化け小説をどんどん書いて仕上げてしまって」 とあり読みたいなと思っていたら、早速発表されて嬉しい限り。 馬場秀和ブログ『ひょうすべの嫁』感想 をよむとさらに楽しめるぞ。ぞーん。 アンド、老猫養老日記の感想: :「今晩書こうね。」って嘘ついたさ。 さらにtwitterでみつけた鋭い読み。なるほど、そういう読み方なのか…。 文藝11月号の笙野頼子「ひょうすべの嫁」は素敵だった。実体のよくわからない帰依を迫るものごとに「ひょうすべ」。そしてその嫁、これはかなりの現実感。嫁にならないと即答したって殺しに来る時は来るよね。そして嫁の辛さもわかる。作者すごいなぁ… — seppipaさん (@seppipa) 10月 14, 2012

「文藝」2012年冬季号に対談&『猫ダンジョン荒神』書影

イメージ
笙野頼子『猫ダンジョン荒神』の書影がアップされました。 暗い洞窟を思わせるデザインですね。 発売日は9月28日になっています。(追記)講談社に紹介ページができています。 http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2178966&x=B 10月9日発売の「文藝」2012年冬季号は鹿島田真希特集で、 笙野頼子さんとの対談が掲載されるとのこと。 http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309977812/ 新人賞三冠ホルダーお二人の対談楽しみです。 馬場秀和ブログ『小説神変理層夢経 猫未来託宣本 猫ダンジョン荒神』 に丁寧な解説あり。 巽孝之教授の『猫ダンジョン荒神』感想ツイートもなるほど。 笙野頼子の最新作「猫ダンジョン荒神」は、3.11を挟む二つのテクストから「核の文学」と「文学の核」を同時に露呈させたマジック・リアリズムの新境地だ。猫の危機、家族の危機から作家自身の「出生の秘密」 が明かされ物語を逆流させるという凝りに凝った展開には、ただ驚嘆するしかない。 — Takayuki TATSUMIさん (@t2tatsumi) 10月 19, 2012 【本の話をしよう】人間とはわかりやすく わかりにくい 町田康 に『猫ダンジョン荒神』の感想がありました。 笙野頼子のは激烈。自分を超越した自分を自分が。神業である。読み狂人がますます、すととすとと。自分の脳を防止するために全部吸い取って頭の中に新聞詰めて濡れ神かぶって踊りたくなるね。実にやべっす。

『猫ダンジョン荒神』9月29日発売に

『猫ダンジョン荒神』9月29日発売に変更されました。 Amazonによると21日→29日に。9月末発売という事ですね。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062178966/

「境界を越えて 比較文明学の現在」第12号にエッセイ

立教大学比較文明学紀要「境界を越えて 比較文明学の現在」第12号(2012年2月) 笙野頼子「変わり果てた世間でまだひとつのことを」が掲載されています。 巻頭エッセイですよ!p11~18の8ページ。 http://ci.nii.ac.jp/naid/40019243186 笙野さんは、2011年春から立教大大学院の比較文明学専攻で小説創作を教えられています。 http://www.rikkyo.ac.jp/hikaku-bunmei/subject_now/information/info_002.html その経緯や授業の様子がエッセイに書かれています。 教室は池袋にある繋がりから以前住まれてた雑司が谷の猫騒動から千葉への引越し・純文学論争など2000年以降の活動が総まとめ。 読むだけでおさらいできます。  いつもいつも文学に変われとせまる人々はいる。十年前にもいた。無論売上のために、規模の拡大のために、そして自分達の利益の一本化と自分達の利権の保全だけは変える気がなかった。今だって彼らこそ変わればいいのに。  被害に泣く人々を冷笑することで、「文学」を気取る者、一見少数派の不謹慎を装いながら、原因企業の悪を相対化する者、そんなお商売こそが文学にリセットを命じて来る。  「ああこれで私たち文学は無効になりました」としたり顔で言う「文学代表」も私の目にはけして文学ではない。  目の前にあるものを、今考えている事を意識し続けて止めないこと。ローンとは何か、土地所有とは何か。その上に毒が降ってくる。リセット出来ない毒。  ひとつの土俗が華厳に通じていると私は信じて、「庭の雀」を私は書いていく。「庭の雀」を。 そして創作意欲溢れる学生さんと過ごした影響かどこか前向きな文章も。  そうして、変わってしまった世間で私は何をしているのか、引き受けた仕事を実際に始める時、世間は大きな力でこうなっていた。今悪夢が皮膚に触れてくるような世の中に私はいる。彼らもいる。でもこの悪夢は昔からどこかに隠れていたものなのだ。それはいつから? 私は生きている彼らも生きている。  学生が書く。私も書く。ただひとつの事を止めてはいけないから。止めればこの悪夢を引き起こした連中の思うつぼなのだ。 元気そうでなにより嬉しい。 紀要は全国の大学図書館に置いてるらしいので、機会があればぜひ読んでみてください

大変申し訳ありません。

追記:Amazon.co.jpに『 猫ダンジョン荒神 』が掲載されました。発売日は9月29日に変更です。 近刊検索βに『猫ダンジョン荒神』発売情報が掲載されました。 http://www.hanmoto.com/jpokinkan/card/card.php?isbn=9784062178969 「すばる」2010年09月号10月号掲載された『小説神変理層夢経』シリーズ二作目 「猫未来託宣本 猫ダンジョン荒神」が9月 21日 29日に発売予定だそうですよ。 「すばる」掲載から二年、長かった、待ってたよー! 雑誌掲載した出版社は集英社だけど、なぜか本は講談社で、 シリーズ一作目「猫トイレット荒神」より先に二作目が本になるが、まいいか。 書籍化にあたり雑誌連載順とは違う構成になるのかもしれないし。 なんにせよ楽しみ。 そして、 老猫養老日記 に「母のぴぴぷぺぽぽ 『母の発達』半濁音編」の感想アップされましたよ。 猫足写真と赤坂真理『東京プリズン』の感想もあるでよ。 で、すっごーく気になった所。引用~P200「シリーズ中止の本当の理由を通告されたりもしているけどね、」~って、さ。読みたいんですけど。『小説神変理層夢経』シリーズ。『大菩薩峠』みたいに長編になっても。(ならなくても。いや、なるだろう。) これやっぱり『小説神変理層夢経』シリーズのことだったの? ��だいにっほん三部作続編かもしれない、どっちだろうと迷っていた。)

文庫版『宿屋めぐり』解説に笙野頼子

イメージ
町田康『宿屋めぐり』が文庫化され、解説を笙野頼子さんが担当しています。 『宿屋めぐり』を自薦した 町田康さんの特別エッセイ「粒選りのアホが書いた小説」 では 笙野頼子さんにお頼み申し上げた解説も、ゴンゴンゲラゲラ、ひとつの作品みたいになってるしね。 と。たしかに小説のようで面白い解説です。 いうても内容解説(安藤礼二評の引用つき)、どころか町田小説自体の解説、町田さんに解説を頼まれる経緯まできちんと書いてます。荒神ちゃんもでてくるでよ。

「増殖商店街」が今秋に電子書籍化予定

5月に 講談社で電子書籍の復刊プロジェクト があり、リクエストを募集しているとお伝えしましたが、 復刊タイトル決定のニュースが入りました。 講談社「復☆電書」、7タイトルを電子書籍で復刊へ -ITmediaニュース 講談社は、入手困難な作品を電子書籍で復刊する「復☆電書」で、笙野頼子さんの「増殖商店街」など復刊予定の7タイトルを公表した。今秋の配信開始を目指して制作を始める。 なんと「増殖商店街」が滑り込んでます!めっちゃ嬉しい! 投稿してくれた皆さんのおかげです! 許諾してくれた笙野頼子さんありがとうございます! 他以下の6作品が 復☆電書 で復刊予定だそうです。 「《魔法使い》にお願い? 運命のタロット1」 「《教皇》がiを説く 真・運命のタロット1」 「ぱらどっくすティー・パーティー」 皆川ゆか 「ドラゴンフライの空」「ギニョールアイの城」 上遠野浩平 「SF西遊記」  石川英輔 いや~秋が来るのが待ち遠しいなあ。

「文藝」2012年秋号に「母のぴぴぷぺぽぽ」

イメージ
「文藝」2012年秋季号 に、 笙野頼子「母のぴぴぷぺぽぽ 『母の発達』半濁音編」が掲載です。 「文藝」2007年冬号 笙野頼子特集に掲載された「にごりのてんまつ『母の発達』濁音編」では 注(2) パピプペポの母については、また、そのうちね。――作者 とありましたが、そのパ行の母がついに登場したようす。 くわしくは公式サイトの目次を参照ください。 文藝の案内|河出書房新社 馬場秀和さんがさっそく感想をツイート。さらにブログを更新。はやっ! 『母のぴぴぷぺぽぽ 『母の発達』半濁音編』(笙野頼子):馬場秀和ブログ 『母のぴぴぷぺぽぽ 『母の発達』半濁音編』(笙野頼子)。文藝12夏号掲載。「今後の私は反原発をもかねますのよ、これからは売れる反原発判りやすい反原発トラブルのない反原発だけを報道します。だって私以外の反原発では再稼働が出来ませんもの」。そう、プルトニウムの母はいつも爽やかやった。 — 馬場秀和さん (@babahidekazu) 7月 6, 2012 まさかの韓流ドラマネタ、プルトニウムの母vsプロメテウスの母(原子力と火力の戦いっ)による「ぷ」の母代表決定戦の背後に渦巻くヤラセ嫌がらせインチキ…。これはヤツノの幻想かも知れないがまさに今の日本を描いてる。(笙野頼子「母のぴぴぷぺぽぽ 『母の発達』半濁音編」文藝2012年秋号) — モモチさん (@momochi8) 7月 7, 2012 おもわず自分も感想ツイートしてみたり。さらに他の方のツイートもメモってみたり。 図書館に資料コピーに行き、リファ依頼待ち時間に『文藝』に掲載された笙野頼子さんの新作!『母のぴぴぷぺぽぽ『母の発達』半濁音編』を読む。こ、これは!!! すばらしすぎて悶絶。 — 春巻@東京さん (@harumaki_r) 7月 9, 2012 プルトニウムの母vsプロメテウスの母。「変わった変わったと言われる震災以後の社会、しかしそれはただ震災の前も後もただただただただ、たった一種類の嫌さがまかり通るだけだった」。で韓国ドラマの「パピプペポの華麗なる宮廷劇」である。 — 春巻@東京さん (@harumaki_r) 7月 9, 2012 笙野頼子「母のぴぴぷぺぽぽ」(「ぷ」を誰にする?プルトニウムの母か、プロメテウスの母か。)(そう、プルトニウムの母はいつも爽やかやった。そしてぺろぺろと舌を出して頭

『なぜ男は笙野頼子を畏れるのか』7月末発売

イメージ
海老原暁子『 なぜ男は笙野頼子を畏れるのか 』 春風社より 7月27日 8月3日発売予定、2500円。 『水晶内制度』は古事記の過激な翻案であり、『母の発達』は母に負わされた過剰なイメージを破壊する。男によってつくりあげられた言語、宗教、性別観をくつがえす孤高の作家の叫びをとらえる文学評論。 1 なぜ男は笙野頼子を畏れるのか 女の見る夢――『水晶内制度』における極私的神話世界 言語・宗教・性別規範――『水晶内制度』試論 おかあさんのその後――『母の発達』の破壊力 2 私をおまえと呼ばないで――マンガにみるジェンダー 「おまえ」という呼称がはらむもの やまだ紫『しんきらり』をテキストとして 「単性生殖」をキーワードに萩尾望都『マージナル』を読む――男女共同参画は種レベルの命題か? 3 「ものがたり」の試み 樽の中 『なぜ男は笙野頼子を畏れるのか』(海老原暁子)@春風社 笙野小説を神話から読み解く評論本が発売されます。 海老原暁子さんの経歴は こちらで参照できます 。 内容から想像するに、下記の論文をベースに書籍化されたものだと思います。 言語・宗教・性別規範 : 笙野頼子『水晶内制度』試論 2008 女の見る夢 : 笙野頼子『水晶内制度』における極私的神話世界 2006 ( その1 ) ( その2 ) 笙野小説を神話から切りこむ本格的な評論をずっと読みたいと思っていました。 しかも読みやすい文章でわかりやすく、面白いなんて、いうことなし。 発売されるのが楽しみです。 あと、WANで「 フェミニストの明るい闘病記 」を月一連載中されてたり。

「文藝」2012年秋季号に笙野小説?

文藝 2012年秋季号 |河出書房新社 河出書房新社の公式サイト「もうすぐ出る本」欄の 「文藝」2012年秋季号の目次に【小説】笙野頼子、とあり。 7月6日発売予定の「文藝」に新作小説が掲載されるのかもしれません。楽しみ! ちなみに特集は赤坂真理さんです。

講談社で電子書籍の復刊プロジェクト

講談社「復☆電書」電子書籍で復刊プロジェクト http://sp.kodansha.co.jp/fukuden/ 講談社にて、絶版本の電子書籍化リクエストを募集されています。 過去に講談社から刊行され、現在入手困難な作品が対象です。 但し、海外翻訳作品・コミック・雑誌は対象外です。 入手困難な作品とは、「 講談社BOOK倶楽部 で検索してヒットしない、または「BOOK倶楽部ではお取り扱いしておりません」と表示される書目」とのこと。 講談社の笙野小説 はすべて復刊対象の「入手困難な作品」となっております(おいおい)。 皆様、心置きなくリクエスト&いいね!してくだされい。

又吉直樹『第二図書係補佐』に『笙野頼子三冠小説集』

又吉直樹『 第2図書係補佐 』に『笙野頼子三冠小説集』の感想が収録されてます。 こちらは47冊の小説の読書感想文付きエッセイをまとめた本で、 エッセイは劇場「ヨシモト∞ホール」のフリーペーパーで2006~2009年に連載されていたとか。 47冊のラインナップは下記ブログに掲載されています。 http://d.hatena.ne.jp/taira-bon/20111216/1324037876 その本をちょっと覗いてみたところ、 確かに『笙野頼子三冠小説集』が取り上げられ、ラスト二行に感想がありました。 「なにもしていない」は著者と世の中との距離のとり方を書いた話として読んだ、他二編も凄く面白かった、という様な事が書いていた。 エッセイも「なにもしていない」にピッタリな体験談で、面白かったですよ。 あと、こちらの『笙野頼子三冠小説集』感想もなかなか。 http://blog.zare.boo.jp/?eid=780656 この作品集のすごいところと私が思うのは、 ��つとも、全部結局同じパターンの作品なんですよね。 引きこもりの女性が、外に出て、また家に戻る。正直それだけなんですよ。 同じ流れを展開して、で、主人公の女性の造形が非常に似通っていながら、 この3つの作品のイメージが全く違うのです。もう本当に全然違う。文体とか、漂う雰囲気とか。 ただひたすら心のあるがままに書いたかのような「タイムスリップ・コンビナート」、 シュールすぎて筒井康隆みたいな飛びぬけた笑いをもたらす「二百回忌」、 引きこもっている自分自身を内省しすぎて身も心も痛々しい「なにもしてない」。 でもストーリーは一緒なんだよね・・・。出て行って、帰ってくるだけ。 むちゃくちゃに書いてそうで全然むちゃくちゃな人ではない、著者の力量というか引き出しの多さというかを見せつけられる中篇集で、だからこそ圧倒されました。 「二百回忌」の「それにしても、かまぼこ・・・」という感想に非常に共感。 私も「かまぼこ…」と思いましたよ。

「猫キャンパス荒神」感想リンク

すばる2012年3・4月号 に掲載された、笙野頼子「猫キャンパス荒神」前篇と後篇の感想ブログを紹介します。 馬場秀和ブログ: (前篇) (後篇) 神変理層夢経シリーズの雑誌連載の経緯をまとめた上に、前篇後篇のわかりやすい解説と感想です。 これが雑誌発売日にアップされるのがスゴイ。いつ寝てるんですか。 老猫養老日記: (前篇) (後篇) 幸福になるための解決策やアドバイス、そんなもんじゃない。そんなもんはどぶに捨てろ。これは生きるための託宣だと知る。言葉の力を知る。 まさに同感。生きろ!と強烈パンチをくらったような。 Close to the Wall: (前篇) (後篇) 本編のツボというか大事な所をまとめていてすばらしい。関連するネット情報や書籍を紹介してくれるのもうれしい。 後篇で紹介された『先住民族の「近代史」』の解説は別頁にあります→ 上村英明『先住民族の「近代史」』 AT13DKさん: (前篇) 文芸誌すばる3月号で笙野頼子の久しぶりの新作「猫キャンパス荒神(前編)」。変化した状況を整理、再フォーマット、という感じ。どんどん変わっていく作家だけど、今回はなんだか頼りなげだ。後編でどう展開するのか気になる。 AT13DKさん: (後編1)   (後編2) 文芸誌すばる4月号笙野頼子「猫キャンパス荒神(後編)」。天狐ってやっぱりTEPCOがかかってるんだろうな。千葉住みの著者があの震災をどう表現するのかは気になってた。震災と原発と、それとは全く別口の、親しい者を亡くした悲しみを抱える個人的生活。 地震の恐怖もだけど、喪の悲しみの表現力がすごい。天の火に対する個人的な生活の火の神、荒神再生譚で力強く祈るように終わる。家族関係の辛い話や喪の悲しみは生の苦しみだけど、何かを裏打ちしている側のような気がした。 ガザミさん Google+ 2012/02/12post 『猫キャンパス荒神』(前編)、「竈神でもあり、道祖神でもあるというその癒着的なコンセプトは実はこれらの世界的伝説を背景にしており(あまりに長いので省略するが、西洋化される以前のシンデレラ物語である。このシリーズの中でそれは、後々明かされる)、死から生が生まれる、男系を女系に引き戻すという暗示を含んだ姿だった。P97」というのは『レストレス・ドリーム』のシンデレラ物語書き換えの戦いの違うアプローチなのかな。

今日は笙野さんの誕生日

イメージ
More Happy Birthday | Forward this Graphic 御誕生日おめでとうございます!

「すばる」4月号に「猫キャンパス荒神(後篇)」

イメージ
「すばる」2012年4月号 に笙野さんの新作小説掲載です。 「神変理層夢経3 猫文学機械品 猫キャンパス荒神(後篇)」 「すばる」2012年3月号 の「猫キャンパス荒神(前篇)」の続編です。 雑誌のもくじは公式サイトを参照ください。 4月号からリニューアルされ、トップページに最新号の内容が掲載されてます。 http://subaru.shueisha.co.jp/

「すばる」3月号に「猫キャンパス荒神(前篇)」

イメージ
「すばる」2012年3月号 に笙野さんの新作小説が掲載です! 「神変理層夢経3 猫文学機械品 猫キャンパス荒神(前篇)」 新シリーズ「神変理層夢経」序章「猫トイレット荒神」、 第一章「猫ダンジョン荒神」ときて、 第二章「猫キャンパス荒神」となる三作目。 ってまた前後編、4月号が後編? 二号続けて読めるなんて嬉しいわ~。 http://subaru.shueisha.co.jp/contents/1203.html