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web河出で『母の発達』『徹底抗戦!文士の森』紹介

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河出書房新社の本のポータルサイト「web河出」の連載「私が薦める河出の本」第一弾で、村田沙耶香さんが笙野頼子『 母の発達 』をお薦めされています。 http://web.kawade.co.jp/sp130th/224/ 「この作品の「中」は予想もしなかった場所で、そこに行くことで、「言葉」というものがどれだけ柔らかくで自由であるかを知りました。とても不思議な、強烈な読書体験でした。」 とのことで、確かに『 母の発達 』は文章は自由に書いていいのだという開放感を感じます。「お母さん」のイメージも自由自在に展開して強烈でした。 欲を言えば、続編の『 母の発達、永遠に/猫トイレット荒神 』が河出から出ている点に触れてほしかったところです。 あわせて柴崎友香『 寝ても覚めても 』と松浦理英子『 ナチュラル・ウーマン 』も紹介されてます。 2月19日に公開された山崎ナオコーラさんの回では、笙野頼子『 徹底抗戦!文士の森 実録純文学闘争十四年史 』を紹介しています。 http://web.kawade.co.jp/sp130th/343/ 「作家って自由なんだ、なんだって書いていいんだ、書き続けていいんだ、と勇気を与えられます。 ユーモアが溢れていて、文字を追いながら思わず声を出して笑ってしまいます。」 わかります。私も笙野さんの文章を読むと、自由に書いていいのだと枷を外してもらえた気持ちになります。 あわせて渋澤龍彦『 唐草物語 』、穂村弘『 短歌の友人 』を紹介されてます。 ご存知の方も多いと思いますが、『 徹底抗戦!文士の森 』は『 ドン・キホーテの「論争」 』の続編です。こちらは絶版でしたが、電子書籍で復刊しているので、今はセットで読めるのです。便利ですね。