『ひょうすべの国』感想リンク集
笙野頼子『植民人喰い条約 ひょうすべの国』11月26日に発売されました。
デザインかっこいい。装幀はミルキィ・イソベ。クールなカバー写真は山本デイジー。
電子書籍版は12月22日より配信。Kindle版とiBook版。
本作は「文藝」に掲載されたひょうすべシリーズ「ひょうすべの嫁」「ひょうすべの菓子」「ひょうすべの約束」「おばあちゃんのシラバス」「人喰いの国」を再構成し、書き下ろしと短編「姫と戦争と「庭の雀」 」(「新潮」2004年6月号)を収録しています。
「だいにっほん」三部作(注)の前日譚であり、2016年6月にTPPに批准した架空の「にっほん(だいにっほん)」を描いたTPP批判ディストピア小説です。
書き下ろしの「ご挨拶」に大きい帯の理由がありました。
見かけた本屋では背を見せて並べてあるだけで、台には置いてなかったです。せっかくなのでぜひ表紙が見えるように置いて欲しいですね。
・『ひょうすべの国』もくじと内容紹介ページ
・『ひょうすべの国』の5名の帯コメントはこちら
・『ひょうすべの国』発売記念作者コメント2
・『ひょうすべの国』発売記念作者コメント1
本作の資料は堤未果『沈みゆく大国アメリカ』、中野剛志『TPP亡国論』、山田正彦『TPP秘密交渉の正体』、内田聖子@uchidashokoのツイート等だとか。
・東京新聞:文学で戦争止めたい 恐るべき未来 新作で描く 笙野頼子さん(作家):土曜訪問(TOKYO Web)(東京新聞2017年2月18日(土)夕刊)
『ひょうすべの国』笙野頼子--馬場秀和ブログ
これさえ読めば単行本の内容と収録作の構成とあらすじ、既刊との関連や経緯すべて把握できる優れもの。必読ね。
笙野頼子「ひょうすべの国 植民人喰い条約」:phantasmagoria
うさぎやさんの感想はあらすじが端的にまとめられていてわかりやすいです。だいにっほん三部作もきちんと押さえて素晴らしい。ほんとウラミズモに占領された後どうなるのか気になる。
(注)「だいにっほん」三部作とは『だいにっほん、おんたこめいわく史』、『だいにっほん、ろんちくおげれつ記』、『だいにっほん、ろりりべしんでけ録』で完結するの三部作もの。
著者は以前から三部作の番外編『だいにっほん、いかふぇみうんざり考』を書きたいとおっしゃっていましたので、『ひょうすべの国』はその側面もある作品だと思います。
デザインかっこいい。装幀はミルキィ・イソベ。クールなカバー写真は山本デイジー。
電子書籍版は12月22日より配信。Kindle版とiBook版。
本作は「文藝」に掲載されたひょうすべシリーズ「ひょうすべの嫁」「ひょうすべの菓子」「ひょうすべの約束」「おばあちゃんのシラバス」「人喰いの国」を再構成し、書き下ろしと短編「姫と戦争と「庭の雀」 」(「新潮」2004年6月号)を収録しています。
「だいにっほん」三部作(注)の前日譚であり、2016年6月にTPPに批准した架空の「にっほん(だいにっほん)」を描いたTPP批判ディストピア小説です。
書き下ろしの「ご挨拶」に大きい帯の理由がありました。
書店の皆様、そう、稀にこの本を置いてくださる書店の皆様、たとえ一冊しか取り寄せなかったとしても、せめて、その一冊を書店の台に、立てて置いてください。プラカと思って……。なるほど。デモに使われるプラカードの意味があったのですね。
TPPが国民皆保険を潰す危険性さえ、中央の大きいメディアでは堂々と言えない。言えるのはただ、本の中だけ、故に帯がプラカードと思ってデザインしてます。
これは、書店デモ、です。
見かけた本屋では背を見せて並べてあるだけで、台には置いてなかったです。せっかくなのでぜひ表紙が見えるように置いて欲しいですね。
・『ひょうすべの国』もくじと内容紹介ページ
・『ひょうすべの国』の5名の帯コメントはこちら
・『ひょうすべの国』発売記念作者コメント2
・『ひょうすべの国』発売記念作者コメント1
本作の資料は堤未果『沈みゆく大国アメリカ』、中野剛志『TPP亡国論』、山田正彦『TPP秘密交渉の正体』、内田聖子@uchidashokoのツイート等だとか。
インタビュー
・『ひょうすべの国』著者インタビュー「人喰い妖怪「ひょうすべ」TPP発効後の惨状描く」(しんぶん赤旗2017年1月30日)・東京新聞:文学で戦争止めたい 恐るべき未来 新作で描く 笙野頼子さん(作家):土曜訪問(TOKYO Web)(東京新聞2017年2月18日(土)夕刊)
ブログの感想
馬場秀和ブログの解説が超力作ですよ。『ひょうすべの国』笙野頼子--馬場秀和ブログ
これさえ読めば単行本の内容と収録作の構成とあらすじ、既刊との関連や経緯すべて把握できる優れもの。必読ね。
笙野頼子「ひょうすべの国 植民人喰い条約」:phantasmagoria
うさぎやさんの感想はあらすじが端的にまとめられていてわかりやすいです。だいにっほん三部作もきちんと押さえて素晴らしい。ほんとウラミズモに占領された後どうなるのか気になる。
書評
本作の書評は笙野頼子『ひょうすべの国』の書評まとめにまとめています。Twitterの感想たち
『植民人喰い条約 ひょうすべの国』(笙野頼子)
— 馬場秀和 (@babahidekazu) 2016年11月29日
人喰い妖怪ひょうすべにひょうすべられる国にっほん、今やもう、だいにっほん。きったない構造に飲み込まれ、命も、魂も、将来も、すべてを毟られ殺されてゆく。『だいにっほん三部作』の前日譚にしてTPP批准後の惨状を描く渾身の力作、書店デモ。
『ひょうすべの国』読了。今回はストレート、そしていつも通り、すべては自分事。他人事で小説を書かないから、笙野頼子のフィクションには嘘がない。「TPPが何かも分からずに、訳わからない小説を書きおって、バカ女が、うひょふひょ」とか言い出す、すべてが他人事のヤツらがひょうすべです。
— ばしばし (@Wbashi) 2016年11月30日
『枕草子/方丈記/徒然草』を読み終える前に古川さんの『平家物語』が出てしまった。あああ。で、今読んでるのは『ひょうすべの国』。脳が溶けるくらいのディストピア。まったく笑えない。帯のデザインが派手だから、電車で読んでるとジロジロ見られる。
— Gotch (@gotch_akg) 2016年12月9日
笙野頼子さんの小説『植民人喰い条約 ひょうすべの国』。表紙を見れば一目瞭然、植民人喰い条約とは、TPPのこと。作家の雨宮処凛さんから、人を通じて「この小説に内田さんの名前が出てるよ」とお聞きしました。前書きや後書きに笙野さんが参考にした本やツイートとして私のものも発見。感謝です。 pic.twitter.com/U1fxiH5nug
— 内田聖子/Shoko Uchida (@uchidashoko) 2017年1月11日
ひょうすべの国を読んでる。笙野頼子氏の作品を読むのは初めて。笙野頼子って今まで何となく日本の現代純文学の極み!難解!なイメージがあって私には読みこなせないのでは…って逃げ腰だったけど、この作品、めちゃくちゃ面白い。リズム感の格好よさ、全てがパンチラインとも言える文章、凄い初体験だ
— おにはら桃 (@M0mo_0nihara) 2017年1月23日
(注)「だいにっほん」三部作とは『だいにっほん、おんたこめいわく史』、『だいにっほん、ろんちくおげれつ記』、『だいにっほん、ろりりべしんでけ録』で完結するの三部作もの。
著者は以前から三部作の番外編『だいにっほん、いかふぇみうんざり考』を書きたいとおっしゃっていましたので、『ひょうすべの国』はその側面もある作品だと思います。